非常実用的な機能であり、いくつかのテストなどはサンドボックスで実行でき、ホストに影響を与えることなく、仮想マシンの設定をする必要はありません。
Windows Sandbox は、安全な隔離状態でアプリケーションを実行するための軽量なデスクトップ環境を提供します。 Windows Sandbox 環境にインストールされたソフトウェアは「サンドボックス」の状態を保ち、ホストとは別に実行されます。
サンドボックスは一時的です。閉じると、システムはすべてのソフトウェア、ファイル、および状態を削除します。アプリケーションを開くたびに、新しいサンドボックスのインスタンスが得られます。ただし、Windows 11 Insider Preview Build 22509以降では、仮想化環境からの再起動によってデータが保持されるため、再起動が必要なアプリケーションのインストールに非常に便利です。
ホストにインストールされたソフトウェアやアプリケーションは直接サンドボックスに表示されません。特定のアプリケーションを Windows Sandbox 環境で実行する必要がある場合、対応するアプリケーションはサンドボックス環境にインストールされている必要があります。
Windows Sandbox には以下の特徴があります：
- Windows のコンポーネント：この機能に必要なすべてが Windows 10 Pro および Enterprise に含まれています。VHD のダウンロードは必要ありません。
- ネイティブ：Windows Sandbox が実行されるたびに、まるで新しくインストールされた Windows のようにクリーンな状態になります。
- 使い捨て：デバイスには何も残りません。ユーザーがアプリケーションを閉じると、すべての内容が破棄されます。
- セキュア：ハードウェアベースの仮想化を使用してカーネルを隔離します。Microsoft の仮想マシンモニタが独立したカーネルで Windows Sandbox をホストから隔離します。
- 効率的：統合されたカーネルスケジューラ、スマートメモリ管理、仮想 GPU を採用しています。
重要
Windows Sandbox ではデフォルトでネットワーク接続が有効になっています。Windows Sandbox 構成ファイルを使用してネットワーク接続を無効にすることができます。
Windows のバージョンとライセンス要件#
以下の表に、Windows Sandbox をサポートする Windows のバージョンを示します：
| Windows 10 Pro | Windows 10 Enterprise | Windows 10 Pro Education/SE | Windows 10 Education |
|---|---|---|---|
| は | は | は | は |
Windows Sandbox のライセンス権利は、次のライセンスによって付与されます：
| Windows 10 Pro/Pro Education/SE | Windows 10 Enterprise E3 | Windows 10 Enterprise E5 | Windows 10 Education A3 | Windows 10 Education A5 |
|---|---|---|---|---|
| は | は | は | は | は |
Windows のライセンスの詳細については、Windows ライセンスの概要を参照してください。
必要条件#
- Windows 11 バージョン 22H2 以降の ARM64 または AMD64 アーキテクチャに対応しています。
- BIOS で有効になっている仮想化機能
- 少なくとも 4GB のメモリ（8GB を推奨）
- 少なくとも 1GB の利用可能なディスクスペース（SSD を推奨）
- ハイパースレッディングを使用することをお勧めします（少なくとも 2 つの CPU コア）
備考
Windows Home Edition は現在、Windows Sandbox をサポートしていません。
インストール#
-
コンピュータが Windows 10 Pro または Enterprise を実行していること、およびビルド番号が 18305 または Windows 11 であることを確認してください。
-
コンピュータで仮想化機能が有効になっていることを確認してください。
-
物理コンピュータを使用している場合は、BIOS で仮想化機能が有効になっていることを確認してください。
-
仮想マシンを使用している場合は、次の PowerShell コマンドを実行してネストされた仮想化機能を有効にしてください：
PowerShellコピーSet-VMProcessor -VMName <VMName> -ExposeVirtualizationExtensions $true
-
-
タスクバーの検索バーを使用して、Windows の機能の有効化または無効化にアクセスします。 「Windows Sandbox」を選択し、「OK」をクリックします。 システムがコンピュータの再起動を求める場合は、それに従ってください。
「Windows Sandbox」オプションが表示されない場合、コンピュータが Windows Sandbox を実行する要件を満たしていないことを意味します。 これが誤った分析であると思われる場合は、前提条件リストと手順 1 および手順 2 を確認してください。
備考PowerShell を使用して Sandbox を有効にするには、管理者として PowerShell を開き、次のコマンドを実行します：
PowerShellコピー
Enable-WindowsOptionalFeature -FeatureName "Containers-DisposableClientVM" -All -Online -
「スタート」メニューで「Windows Sandbox」を見つけて選択し、初めて実行します。
備考Windows Sandbox はホストシステムのマウス設定に従いませんので、ホストシステムが左利きのマウスを使用するように設定されている場合、Windows Sandbox を起動する際には手動でこれらの設定を適用する必要があります。 または、Sandbox 構成ファイルを使用してログオンコマンドを実行してマウスの設定を交換することもできます。 サンプルについては、Example 3を参照してください。
用途#
- ホストから実行可能ファイル（およびアプリケーションの実行に必要なその他のファイル）をコピーし、それらを「Windows Sandbox」ウィンドウに貼り付けます。
- サンドボックス内で実行可能ファイルまたはインストーラを実行します。
- 実験が完了したら、サンドボックスを閉じます。 システムはサンドボックスのすべての内容を破棄するようにダイアログボックスを表示します。 「OK」を選択します。
- ホストシステムには、Windows Sandbox で行った変更が表示されないことを確認します。